2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

忘れてはならぬ目的

『徒然草』に、こんな話がある。ある人が、 「おまえは、仏教の学問をして、説教師になりなさい」 と、子供に言った。素直に従った彼は、まず、馬の乗り方を習い始めた。「法事の時に、馬で迎えに来られたら、どうしよう。まともに乗れなかったら恥ずかしい…

火宅無常の世界

昔、中国で魏の太子が人質として、趙へ送られることになった時、太子を守って一緒に行くことを命じられた家臣が、王に尋ねた。「『市場に虎が出た』と、一人の人間が言ったら、王様は信じられますか」「いや、信じるわけがない」「では、二人が、同じように…