核廃絶までの道のり

 5月27日、オバマ大統領は、現職のアメリカ大統領として初めて、被爆地・広島を訪れました。
 広島訪問の理由を「閃光と炎の壁が都市を破壊し、人類が自らを破滅させる手段を手にした。私たちは、そう遠くない過去に解き放たれた恐ろしい力に思いをめぐらすために来た」と語っています。
「科学によって(中略)殺戮の道具に転用することができる。広島がこの真実を教えてくれる」とも語りました。
 科学の使い道を教える、真の宗教こそ、核兵器なき世界平和の基礎でしょう。

高森顕徹監修『なぜ生きる』2部1章には、こう書かれています。

 長足の進歩をとげた科学は、史上、もっとも強い力を持った手段であるが、かつてない大量殺戮にも使われ、人間自体を滅ぼそうとするまでに至った。
 科学を何に使うか、その目的を教えるのが宗教の役目だ、とアインシュタインは訴えた。『私の世界観』という本には、「人生の意義に答えるのが宗教だ」とも書いている。二十一世紀が「宗教の時代」といわれるのは、もっとも大事な人生の目的を、はっきり指し示す「真の宗教」が、希求されているからであろう。