2007-01-01から1年間の記事一覧

自性唯心に沈んで、浄土の真証を貶す

親鸞聖人の厳しい目は、外道邪教のみならず仏教諸宗にも向けられている。 しかるに、末代の道俗・近世の宗師、自性唯心に沈んで、浄土の真証を貶す(『教行信証』) 「しかるに、一宗一派を開いた者(伝教、弘法、道元、日蓮)たちまでもが、『阿弥陀仏もそ…

自力聖道の菩提心

定水を凝らすといえども、識浪しきりに動き、心月を観ずといえども、妄雲なお覆う。しかるに、一息つがざれば、千載に長うゆく。なんぞ、浮生の交衆をむさぼって、いたずらに仮名の修学に疲れん。すべからく勢利をなげうって、ただちに出離をねがうべし 比叡…

往生極楽の道(歎異鈔)

「おのおの十余カ国の境を越えて、身命を顧みずして尋ね来たらしめたもう御志、ひとえに往生極楽の道を問い聞かんが為なり。」(歎異鈔二章)みなさんが、遠い関東から命がけで親鸞をたずねて来られたのは、往生極楽の道、ただ一つを問いただすためであろう…

浄土真宗の二益の教え(1)

二益法門が浄土真宗の教えである。蓮如上人のの御文章には、次のようにある。 問うていわく、 「正定と滅度とは、一益と心得べきか、また二益と心得べきや」 答えていわく、 「一念発起のかたは正定聚なり。これは穢土の益なり。つぎに滅度は浄土にて得べき…

高森顕徹監修、明橋大二・伊藤健太郎著「なぜ生きる」を通して、浄土真宗の教義を学ぶ。 覚え書きの日記である。