2010-04-01から1日間の記事一覧

眺めている死と、目前に迫った死

女流哲学者・池田晶子氏は、平成十九年二月、腎臓ガンのため46歳の若さで急逝した。 遺稿となったコラムの最後に、自分を「一生涯存在の謎を追い求め、表現しようともがいた物書き」と記していた通り、生の意味、死の意味を問い続けた哲学者だった。「生きて…